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お知らせ
第三者委員会の報告について
至誠会員の皆様
東京女子医大が設置いたしました、第三者委員会が調査報告書を7月31日に公表いたしました。

東京女子医大ウェブサイト
https://www.twmu.ac.jp/univ/news/detail.php?kbn=1&ym=202408&cd=1385

第三者委員会は、@至誠会からの出向者に対する人件費の不正支給の状況及びその状況の調査、Aそれに関する内部統制ないしガバナンス上の問題の有無及びその状況の調査、Bそれらに問題が認められた場合、その原因分析及び再発防止策の提言等を目的として開始され、調査開始後は、いわゆる至誠会ポイント及び「至誠と愛」推薦入試における寄付に関する事項などを調査対象に含めて、調査が行われてきました。

第三者委員会の調査は、本年4月からスタートし、約3カ月半にわたって多くの弁護士が参加され、この度、調査報告書の公表に至りました。

第三者委員会は、上記の調査事項に対し、充分な調査を行い、中立的な素晴らしい報告書をまとめられたと思います。

要約版で24 ページ、公表版で 247ページの報告書です。読めば読むほど驚くことの多い内容であり、上記調査事項をはじめとする多くの事項が、現在の東京女子医大の実態とともに、理事長以下の理事の経営責任が明らかにされています。本報告書の最終章には理事・監事らの経営責任については(中略)今後の理事・監事の選任に向けた手続きを進めることが重要であるとも述べられています。

また、当委員会の調査報告書では、一連の調査を踏まえ、再発防止へ向けた提言もなされています。 第三者委員会は、多様な経験や実績を持つ人材を混成して理事会を構成し、多様なステークホルダーからの意見を聴取し、建設的な対話の中から、建学の精神の下に最適なコンセンサスを形成することを理事会に求めており、ステークホルダーには、同窓会組織である我々至誠会も含まれます。

そして、第三者委員会は、女子医大理事会に対し、「ステークホルダーとしての同窓会との間でこれまでの対立関係を解消し、建学の精神の下に部分最適を超えた全体最適のコンセンサスを形成すべく、対等な立場での建設的な対話を始めるべきである。」と述べられています。

昨年7月に東京女子医大の理事会が「至誠会との関係を解消する」と発表し、今年の1月には学長名で正式に通知され、現在は関係が断絶している状態です。

東京女子医大理事会が、第三者委員会の調査報告書の内容を真摯にとらえ、私達至誠会との関係改善や対話の開始を求めるとともに、学生や院内の至誠会員と接することが出来ることを願ってやみません。
東京女子医大の問題には、至誠会前会長であった岩本絹子理事長をはじめ、岩本前会長時代の至誠会も深くかかわっており、大学教職員、学生、患者、至誠会員など、多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしており、申し訳ない気持ちでいっぱいです。現在の至誠会は、このような問題が二度と起こらないよう襟を正すとともに、東京女子医大の同窓会という重要なステークホルダーとして、東京女子医大が教育機関及び医療機関として社会的責任を果たせるよう、大学の再生に協力を惜しまないつもりです。

一般社団法人至誠会 代表理事 齋藤麗子